デスクトップPCやノートパソコンを大型モニターに接続してゲームや映画を楽しむ方には、コンパクトなのに迫力のサウンドを楽しめるゲーミングサウンドバーがおすすめ。
ゲーミングサウンドバーは非常にコンパクトなものが多く、ゲーミングスピーカーは置けなかった方も、ゲーミングサウンドバーならPCの画面の前や上部に気軽に置けます。また、コンパクトなので価格自体も抑えられており、高コストパフォーマンスなのも魅力です。
今回は、ゲーミングサウンドバーの中でも60㎝ほどのコンパクトサイズで5000~20,000円までの製品をご紹介します。是非参考にしてみてください。
ゲーミングサウンドバーとゲーミングスピーカーの違いは?
おすすめのゲーミングサウンドバーを紹介する前に、ゲーミングサウンドバーとゲーミングスピーカーの違いについて触れておきましょう。
ゲーミングサウンドバーとゲーミングスピーカーの違い | ||
ゲーミングサウンドバー | ゲーミングスピーカー | |
形 | スピーカーやウーファーが棒状の一体型 | 左右2つ以上に分かれている |
サラウンド | バーチャルサラウンド対応モデルなどがある | 左右から物理的音が出るため没入感が高い |
音質 | バランスの良い音が多い | 音に立体感がある。音に個性が出やすい。 |
低音 | 響かせるスペースがないため苦手 | 低音から出るものが多い |
設置 | 省スペースで置ける | 左右2つあるため場所をとる |
ゲーミングサウンドバーはモニターの下や別売りのアタッチメントを使用すればモニターの上にも設置可能。幅はあるものの、奥行や高さがないため省スペースで置けるのが魅力。
手軽さコンパクトさを優先するならゲーミングサウンドバー。音質やサラウンドにこだわるならゲーミングスピーカーがおすすめです。
ゲーミングサウンドバーの接続方法は?
AUXでの接続が一番簡単でほぼ全てのゲーミングサウンドバーがしていますが、音質にこだわるなら光デジタルケーブルやHDMIケーブルに対応しているゲーミングサウンドバーを選択するのもおすすめです。
AUXの場合、イヤホンのケーブルと同様の3.5mmジャックを使用します。ケーブルを質の良いものに変更することで音質の向上を図ることも可能です。
ゲーミングサウンドバーの接続方法 | ||
接続方法 | メリット | デメリット |
AUX(3.5mmジャック) | ほぼ全てのゲーミングサウンドバー、PCが対応している | HDMIケーブルや光デジタルケーブルに比べて音質が下がる |
HDMI | 音質が良く低ノイズ | 対応しているコンパクトなゲーミングサウンドバーが少ない |
光デジタル | 高音質で低ノイズ | PC側に出力がないことが多く、増設する必要がある |
Bluetooth | 接続が簡単でワイヤレスなので見た目も良い | 音の遅延や途切れが発生することもある |
USB接続 | 電源供給も同時にできて便利 | 対応モデルが少ない |
ゲーミングサウンドバーのデメリット
- コンパクトなゲーミングサウンドバーはサラウンドが苦手
コンパクトなゲーミングサウンドバーは内蔵されているスピーカーの距離が近いため、どうしてもサラウンドが苦手です。
今回ご紹介するゲーミングサウンドバーでは、その問題を克服するための機能や性能が搭載されているものを紹介します。
ゲーミングサウンドバーの選び方
ゲーミングサウンドバーを選ぶ点で大切なポイントをご説明します。
ゲーミングサウンドバーの幅は60㎝以下がベスト
ゲーミングサウンドバーが60㎝というと27インチのPCモニターとほぼ同じサイズ感です。
ゲーミングサウンドバーがモニターより幅が大きくなってしまうと全体のバランスが崩れてしまいます。
デュアルディスプレイやワイドモニターなどの場合であれば、コンパクトなゲーミングサウンドバーではなくリビングで使用するサイズのサウンドバーでも良いでしょう。
サラウンド機能やスピーカーの搭載数は特に要チェック
コンパクトなゲーミングサウンドバー、サラウンドが苦手なので、注目しているゲーミングサウンドバーにサラウンド機能があるのか、スピーカーがいくつどのような形で搭載されているかは特に要チェックです。
2.1chと表記されているものであれば、最初の2がスピーカーの数を、コンマを挟んだ後の数字1がサブウーファーの数を指しています。つまりスピーカーが2基、サブウーファー1基の構成となります。
中には、バーチャルサラウンド7.1chの表記などもあります。これはあくまでもバーチャルなので実際に7基のスピーカーと1基のサブウーファーが搭載されているわけではありません。
出力は15Wも出すと部屋が振動する
5Wのゲーミングサウンドバーや60Wのゲーミングサウンドバーもありますが、実際に4.5~6畳サイズの部屋で使用する出力は5W使用しません。
仮に6畳の部屋で15Wの出力をすると部屋の床や壁がガタガタと振動するほどです。集合住宅であればかなりの騒音となるので注意が必要です。
ただWに余裕があるとボリュームを大きくしたときにノイズ割れ起きず余裕があります。
あまりに安いサウンドバーには要注意
ゲーミングサウンドバーの中には5000円以下で販売されているものもあります。
安いゲーミングサウンドバーの中には、本体の質感も音も悪い粗悪品が紛れていることがあります。
どのメーカーでどの国の製品でどれだけの信頼度のあるものなのかよくチェックしてみてください。
ゲーミングサウンドバーのおすすめはこれ!
おすすめなゲーミングサウンドバー5種類の機能やレビューをまとめてみまいした。
CREATIVE(クリエイティブ) 「Sound Blaster GS3」

ミニマルでコスパの高いゲーミングサウンドバーならこれ!
最初におすすめしたいゲーミングサウンドバーはCREATIVE(クリエイティブ)の「Sound Blaster GS3」です。
実売価格7980円という価格も魅力ですが、幅が41㎝にも関わらずそのサイズからは想像のつかないワイドなサウンドを楽しめます。
カラーバリエーションにホワイトモデルも追加されたことで、近年増加傾向にあるホワイトのデスクトップ機材と「Sound Blaster GS3」のホワイトを組み合わせて、より統一感のあるデスクトップシステムを組み上げることができます。
CREATIVE(クリエイティブ) 「Sound Blaster GS3」の特徴
- USB-C電源による24Wのパワフルサウンド。
- 幅41㎝のコンパクトサイズ。
- SuperWide技術によるサイズの想像を超えるワイドなサウンド。
- RGBライティングによる光の演出。
- カラー展開がブラックとホワイト。
Razer(レイザー) 「Leviathan V2 X」

ライティングカスタマイズならこのゲーミングサウンドバー!
次におすすめしたゲーミングサウンドバーはRazer(レイザー)「Leviathan V2 X」です。
2つのフルレンジドライバーと2つのパッシブラジエーターが搭載されており、クリアな音質と深い響きのあるゲーミングサウンドバーです。
幅が40cmと非常にコンパクトで、モニターの下にフィットしやすいデザインとサイズとなっています。
またRAZER CHROMA RGBに対応しているので、CHROMA対応のキーボードやマウスなどPC周辺機器と合わせて、自分好みのライティングカスタマイズが可能です。
Razer(レイザー) 「Leviathan V2 X」の特徴
- フルレンジドライバー搭載でゲームに限らずあらゆるエンターテインメントを楽しめる。
- 幅40cmのコンパクトサイズ。
- USB-C電源による最大90㏈のサウンド。
- Bluetooth5.0による低レイテンシー接続で途切れないクリアなサウンド。
- RAZER CHROMA RGBに対応で自由なライティングカスタマイズ。
FUNLOGY(ファンロジー) 「Soundbar」

デザインと良音を求めるならこのゲーミングサウンドバー!
日本メーカーでおすすめしたいサウンドバーはFUNLOGY(ファンロジー) 「Soundbar」です。
FUNLOGYはスピーカーやモニター、ランタンなどの製品を販売する日本のメーカーで、今回おすすめする「Soundbar」は2024年グッドデザイン賞と1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードであるVGP2024年サウンドバータイプTV用オーディオ(2万円未満)を受賞したサウンドバーでもあります。
高さが62mm×幅610mmと紹介する中では大きいですが、サウンドバーの中ではコンパクトな方です。
サラウンドの工夫も施されており、バスレフポートを本体後ろ側の左右から斜めに出すことで3Dのようなサラウンド音響を再現しています。
FUNLOGY(ファンロジー) 「Soundbar」の特徴
- VGP2024年サウンドバータイプTV用オーディオ(2万円未満)を受賞。
- ダウンファイリング方式で、30W×2のユニットの性能を最大限に引き出している。
- バスレフポートを裏面にまわすことで3Dサラウンド音響を再現。
- 総合100Wの迫力のサウンド。
- HDMI、光デジタル、3.5mmAUX、Bluetooth5.0の接続が可能。
CREATIVE(クリエイティブ) 「Sound Blaster GS5」

書斎でもリビングでも使えるゲーミングサウンドバーならこれ!
CREATIVE(クリエイティブ)もう一台おすすめしたいゲーミングサウンドバーは「Sound Blaster GS5」です。
「Sound Blaster GS5」は「Sound Blaster GS3」の上位モデルに位置しています。
「Sound Blaster GS5」は「Sound Blaster GS3」のスペックの違いについて表にまとめてみました。
「Sound Blaster GS5」 | 「Sound Blaster GS3」 | |
外形寸法 | 約W510 x H82.6 x D102.7 mm | 約W410 x H73.7 x D92.7 mm |
重量 | 約1.5kg | 約1kg |
スピーカー出力 | 15W x2 RMS(ピーク出力60W) | 6W x2 RMS(ピーク出力24W) |
周波数特性 | 65Hz~20kHz | 100Hz~20kHz |
ドライバー | 3.35 x 2.16” インチ フルレンジ 楕円ドライバー | 2.95 x 2.05” インチ フルレンジ 楕円ドライバー |
Sound Blaster Acoustic Engine | 〇 | × |
SuperWide | ニア フィールド / ファー フィールド | 〇 |
再生モード | USBオーディオ / Bluetooth / AUX / 光デジタル | USBオーディオ / Bluetooth / AUX |
入力端子 | USBオーディオ(USB Type-C)、AUX入力(ステレオ3.5mm)、光デジタル入力(角型) | USBオーディオ(USB Type-C)、AUX入力(ステレオ3.5mm) |
出力端子 | ヘッドホン出力(ステレオ3.5mm) | × |
Bluetooth | バージョン:Bluetooth 5.3 プロファイル:A2DP(ワイヤレスステレオBluetooth) コーデック:SBC 通信距離:約10m(見通し距離) | バージョン:Bluetooth 5.4 プロファイル:A2DP(ワイヤレスステレオBluetooth) コーデック:SBC 通信距離:約10m(見通し距離) |
電源 | 電源アダプター 24V/1.25A | USB-C 5V/3A |
リモコン | 〇 | × |
「Sound Blaster GS5」はスピーカーの出力や周波数特性も「Sound Blaster GS3」に対し大きく性能が上であることがわかります。この二つの数値は特に音に直結する情報なので、上位モデルである「Sound Blaster GS5」の方がよりクオリティの高いサウンドを楽しめることがわかります。
また光デジタル端子での接続も可能なため、音のデータ転送の質を考えても「Sound Blaster GS5」の方が単純に良い音が聞けます。
ただサイズは「Sound Blaster GS5」の方が大きくなるので、省スペースでのゲーミングサウンドバーの利用を考えておられるならミニマルでコスパの高い「Sound Blaster GS3」がおすすめです。
CREATIVE(クリエイティブ)「Sound Blaster GS5」の特徴
- 最大60Wのピーク出力で、微かな騒めきや轟く爆発音まで再生。
- 楕円形のドライバーで、深みのある低音。
- リビングや書斎でもワイドなサウンドを楽しめるSuperWide™ 技術。
- 付属リモコンによる利便性の向上。
- ゲーミングシーンを彩るRGBライティング。
Edifier(エディファイア) 「Hecate ED-G1500BAR」

マイク付きでボイスチャットしながらプレイができるゲーミングサウンドバーならこれ!
「Hecate ED-G1500BAR」はゲーミングサウンドバーの中では珍しく着脱可能マイクが付属しているゲーミングサウンドバーです。
また、4つのドライバーが搭載されており、迫力のあるバーチャル7.1サラウンドのサウンドが臨場感を盛り上げます。
Edifier(エディファイア) 「Hecate ED-G1500BAR」の特徴
- 着脱可能なマイク付き。
- サイズが幅40.8×高さ6.7×奥行6.4cmと非常にコンパクト。
- 13種類のライトエフェクトでゲームを演出。
- 2つのスピーカーと2つのパッシブラジエーターを組み合わせでパワフルで精細な音を楽しめる。
- バーチャル7.1サラウンド。