DENON「PMA-1600NE」とは?
DENON「PMA-1600NE」とは、2016年にDENON「PMA-NE」シリーズの中のミドルクラスプリメインアンプです。
価格はメーカー希望価格が150,000円。実売価格は130,000~140,000円の間で扱われています。
発売からしばらく経過していますが、発売当初から大きく価格が下がることなく推移していることから、多くのユーザーに人気のモデルであることが伺い知れます。
では、早速どんな特徴や性能をもつプリメインアンプなのか見ていきましょう。
「PMA-1600NE」と先代「PMA-1500RE」の違い
まずは、先代モデル「PMA-1500RE」との大きな違いに注目してみましょう。
1つ目の違い「プリアウト機能が排除されている」
「PMA-1600NE」の設計・開発を担当した新井 孝 氏曰く、「アンプの基本的な部分に関しては先代のPMA-1500REを踏襲しており、回路構成や半導体素子は変えませんでしたが、音に色づけをするコンデンサーは変更しており、回路面でも信号経路の短縮化を行って、より一層の音質の向上を図っている」とのこと。
つまり、「PMA-1600NE」はコンデンサーの変更に伴い、プリアウト機能を排除することで、音の信号を引き回しやスイッチを減らすことで回路を「PMA-1500RE」よりシンプルにして、音質を向上させているのです。
プリアウト機能は、サブウーファーを増設する際に使用される機能ですが、このクラスのプリメインアンプを使用する多くのユーザーがプリアウト機能を実際には使用していないことから、排除されました。
2つ目の違い「トランス(電源回路)のコアサイズと容量が大幅にアップされている」
これは、先代「PMA-1500RE」に比べ「PMA-1600NE」はデジタル系の電気回路が増えたことと、「より余裕のある」電源回路にするためにトランスが大きくなりました。
電源回路により余裕を持たすことで先代「PMA-1500RE」に比べ音質が大幅に向上する結果となりました。しかも、トランスが大型化したにも関わらずサイズはそのままなので「PMA-1500RE」からの買い替えもしやすいですね。
3つ目の違い「USB-DACが搭載された」
このUSB-DACは上位モデルPMA-2500NEと同じ384 kHz / 32 bit対応DACで、コンデンサーなどの違いはあっても音質のクオリティーは上位モデルと同じで高品位なサウンドを実現しています。
USB-DAC搭載に伴いデジタル回路とアナログ回路が混在することになるので、先代「PMA-1500RE」と比べアナログ回路にノイズが混入するという問題が発生しますが、「PMA-1600NE」ではフォノイコライザーと入力回路、ボリュームコントロール回路、USB-DAC回路、増幅回路、電源部、コントロール部を「6ブロック構成シャーシ」で構成したり、デジタル回路を正確に同期させる「DACマスター・クロック・デザイン」を採用することで、ノイズの混入を防いでいます。
4つ目の違い「アナログモード機能を搭載」
これもDACの搭載に伴い追加された機能です。DACを使用しない時にはデジタル回路の電源を落とすことで、完全にノイズを遮断します。
アナログモードが起動中は、フロントディスプレイの表示も消灯、USB-B、同軸デジタル、光デジタル入力も使えなくなる徹底ぶりです。音質も劇的に変化し、純粋にアナログの原音を楽しむことができます。
MM / MC対応フォノイコライザー
ミドルクラスのプリメインアンプなので、当然と言えば当然かもしれませんが「PMA-1600NE」はMM/MC対応のフォノイコライザーを搭載しています。
今までエントリークラスのプリメインアンプを所有しておられた方で、これから本格的にアナログを楽しみたい方はMM/MC対応フォノイコライザーは必須機能です。
もっとアナログレコードを突き詰めていきたいという方には回路規模が大きいMM/MC対応のCR型フォノイコライザーを搭載している、「PMA-SX1」や「PMA-SX11」をおすすめします。
フォノイコライザーなどアナログレコードに関する詳しい情報はこちらをご覧ください👇
https://digimonosearch.com/recordplayer-phonoequalizer/
ハイゲインアンプ・コンストラクション
ハイゲインアンプ・コンストラクションとは、増幅回路のこと。
つまりプリメインアンプの心臓部とも呼べる場所ですが、「PMA-1600NE」は上位モデル「PMA-2500NE」と同様のハイゲインパワーアンプによる1段構成を採用しています。
これにより、音声信号が通過する素子の数を減らし、信号経路をより短くすることにより、無駄なノイズや劣化の起きない純度の高いサウンドを届けてくれます。
「PMA-1600NE」の音質
「PMA-1600NE」の音質でベースとなっているのは「デノンサウンド」と呼ばれる、中低域ががっしりした、ピラミッドの用に安定感のある音です。
中低域が安定しているので、高音域は倍音効果もありより透き通る見通しの良い音を楽しめます。見通しが良いので、例えばコンサートやライブ音源などを聴いているとそれぞれの楽器がどこにあるのかイメージできるほど空間をはっきり認識できます。
また、音像定位の面では、左右だけのステレオだけでなく、奥行もしっかり表現されています。これは防振の精度が高いためですが、楽器がなる時の無駄な「鳴き」などは抑えられ無駄に低音が鳴ることなく、必要な音だけが表現されるので、ちょうど良い距離感、音圧を楽しむことができます。
「PMA-1600NE」と上位モデル「PMA-2500NE」の音質の比較
「PMA-1600NE」は希望小売価格165,000円、「PMA-2500NE」は希望小売価格253,000円と価格差が大きい分、上位モデルの方が使用されている部品のコスト、質という点で有利ですが、音質にはどのように価格差が出てくるのでしょうか?
一般レビューや専門家のレビューを比較したところ、上位モデルである「PMA-2500NE」はまろやかで安定感のある低域、低中音域の押し出しが「PMA-1600NE」と比べ大きく秀でていると言えます。クラシックなどを大音量で楽しむならまず間違いなくこちらをおすすめします。
一方、「PMA-1600NE」は低音がガンガン鳴るわけではありませんが、ライブ音源やボーカルメインの音の空間を表現する点で優秀な音を鳴らしてくれます。
ポップスやR&B、いろんなジャンルを楽しみたい方には「PMA-1600NE」をおすすめします。
音質に関する注意点
オーディオ機器ならどんなものでも言えることですが、新品を開けてすぐに最高の音を聞けるわけではありません。
最初はアンプやスピーカー全体に電気を通して馴染ませるエージングという時間が必要です。
新品をすぐに試聴したときは、数々の良い評価のレビューが述べている音や家電量販店やオーディオ専門店で試聴したときのような音は聴けず、高音は硬く、低音は鳴り足らないような音が流れることが多いので、良い音に変化するまでのエージングも楽しんでください。
DENON「PMA-1600NE」におすすめのスピーカーを選ぶ上で重要なポイントとは?
これだけの機能・性能が詰まった「PMA-1600NE」におすすめのスピーカーをどのように選べばよいでしょうか?
「PMA-1600NE」におすすめのスピーカーを選ぶ上で特に重要なポイントが4つの点をあげてみました。
- 「PMA-1600NE」の「スペックを理解する」。
- 「PMA-1600NE」で「特に何を聞くのかジャンルをはっきりさせる」。
- 「PMA-1600NE」とスピーカーの「設置場所」。
- スピーカーの能率
「PMA-1600NE」の「スペックを理解する」
スピーカー選びにおいて「PMA-1600NE」のスペックの特に重要な情報は「定格出力」「インピーダンス」「周波数特性」です。
この情報をしっかりと理解しないと、良い音を聞けないばかりか、アンプやスピーカーの故障の原因にもなります。
この3点からスピーカーを選ぶ際に必要なスピーカー側のスペックもご説明します。
定格出力: | 両チャンネル駆動(CD → SP OUT) 70W+70W(負荷8Ω、20Hz~20kHz、T.H.D 0.07%) 140W+140W(負荷4Ω、1kHz、T.H.D 0.7%) |
全高調波歪率: | 0.01%(定格出力:-3dB時)、負荷8Ω、1kHz |
出力端子: | スピーカーA またはB :負荷4~16Ω |
入力感度/入力インピーダンス: | PHONO(MM):2.5mV/47kΩ PHONO(MC):200μV/100Ω CD、NETWORK、RECORDER: 125mV/47kΩ(ソースダイレクトオフ時) 125mV/23kΩ(ソースダイレクトオン時) |
RIAA偏差: | PHONO:20Hz~20kHz±0.5dB |
最大入力: | PHONO(MM):130mV/1kHz PHONO(MC):10mV/1kHz |
S/N比(Aネットワーク): | PHONO(MM):89dB PHONO(MC):74dB CD、NETWORK、RECORDER:108dB(入力端子短絡時) |
周波数特性: | 5Hz~100kHz(0~–3dB) |
トーンコントロール: | BASS(低域):100Hz±8dB TREBLE(高域):10kHz±8dB |
フォーマット: | デジタルオーディオインターフェース(リニアPCM) |
同軸入力: | 0.5Vp-p/75Ω |
光入力: | –27dBm以上 |
波長: | 660nm |
電源: | AC100V、50/60Hz |
消費電力: | 295W |
待機時消費電力: | 0.2W |
サイズ(W × H × D): | 434 x 135 x 410 mm |
質量: | 17.6 kg |
定格出力
「PMA-1600NE」の定格出力は8Ω・70W、4Ω・120Wとなっています。一般的な住宅で聴く分には70Wもあれば全然問題ありません。10Wほどでも家の壁が振動するほどになるからです。
しかし、スピーカー側の対応W数が70Wを下回ると、アンプ側の出力を最大限に上げた時にスピーカーの側が壊れる危険があるので注意が必要です。また、一般的にスピーカーはアンプの最大出力の2倍のものを使うと良いとされています。
そこで、1つ目の基準は、スピーカー側の推奨アンプ出力が70-240Wのものがおすすめ。
(※推奨アンプ出力が70Wより下でも、50W~100Wというような表記であれば問題なく再生できます。)
インピーダンス
インピーダンスとは、スピーカー内部の回路を信号が流れるときの電気抵抗のことです。インピーダンスの単位は「Ω(オーム)」で、数値が大きいほど抵抗が大きく、電気信号が流れにくく、数値が小さいと流れやすくなります。
「PMA-1600NE」の適合インピーダンスは4-16Ωなので、注意が必要なのは4Ωより下のスピーカーは選ばないことです。この適合インピーダンス範囲内のものであれば大丈夫です。しかし、4Ωのものはその分消費電力大きくなり、「PMA-1600NE」もスピーカー側も十分なポテンシャルを発揮させることが難しくなります。
それで、2つ目の基準は、「PMA-1600NE」におすすめなスピーカーのインピーダンスは4- 16Ωのものがおすすめ。
周波数特性
「PMA-1600NE」の周波数特性は5Hz~100kHzです。一般的にスピーカー側の周波数特性は60Hzよりも低い音を出せれば、十分に低音を再生できるスピーカーと言えます。しかし、別でサブウーファーを購入しないと決めているのであれば、周波数特性はより低いHzが出るほうがおすすめです。
個人差もあるところですが、スピーカー側の周波数特性がより低いHzから出ると、スピーカーから伝わる空気感にも違いが出てくると言われています。
今回の3つ目の基準は、サブウーファーを足さない場合はスピーカーの周波数特性が60Hzより下のものがおすすめ。
「PMA-1600NE」で「特に何を聞くのかジャンルをはっきりさせる」
光ケーブルがあるためTVや衛星放送チャンネルなどの音も楽しめるの「PMA-1600NE」。
「PMA-1600NE」で「映画やゲーム含め、あらゆるジャンルを楽しみたい」ですか?
それとも「音楽のみを楽しみたい」のでしょうか?
「音楽の好みのジャンル」は何ですか?
特に何を聞くのかジャンルはっきりさせることで、そのジャンルに合ったスピーカーを選ぶ助けになるので、とても重要なポイントです。
「PMA-1600NE」とスピーカーの「設置場所」
「PMA-1600NE」とスピーカーは、リビング、書斎、寝室、オーディオルームなど、どこに設置しますか?
部屋の広さはどうですか?
カーペットや絨毯などがひかれていますか?
それともフローリングで、何の障害物もない音が響きやすい部屋でしょうか?
広さや環境により、おすすめなスピーカー選びも変わってくるので、どこに置くか前もってしっかりと決めておくのもスピーカー選びの点で重要なポイントです。
スピーカーの能率
能率とはdB(デシベル)で表示されるもので、日本では1W(ワット)に相当する電圧を加えた時、スピーカーシステムの正面軸上1mのポジションにマイクを置いて測定した値で規定されています。
能率が高いほど、少ないアンプの出力(W)で大きな音が出せます。しかし、能率が高く、大きな音が出ればいい音かというと、そうとは限りません。
ただし、あまりにも能率が低いとそれだけアンプ側に出力が必要になり、出力の余裕がないとアンプに電気的負担をかける結果になります。
そこで、「PMA-1600NE」の場合、能率は標準的な値である85dB以上あるものがおすすめです。
しかし、ブックシェルフスピーカーの中には低音再生能力を高めるために能率が低いものもあります。低音を出すためにコーンの重量を重くするため、必然的に能率が悪くなるので大出力のアンプが必要になるという訳です。
ただし、机の上などで近づいて聴くなら能率が80dB台前半でもそれほどパワーは要りません。
「PMA-1600NE」におすすめなスピーカー選びのポイントまとめ
- スピーカー側の推奨アンプ出力が70W-200Wのもの。
- スピーカーのインピーダンスは4 – 16Ωの間。
- スピーカーの周波数特性が60Hzより下のもの。
- 能率は85dB以上あるもの。
これらの基準をもとに、おすすめのスピーカーを選出していきます!
DENON「PMA-1600NE」におすすめなスピーカーはこれ!
スピーカー選びのポイントを抑えつつ、数々のスピーカーの中から、「PMA-1600NE」におすすめなスピーカーを選出しました。
JBL「Stage A130」
アメリカの企業、ハーマンインターナショナルのJBLブランドから
「プロ直系の音質と優れたコストパフォーマンスを兼ね備えたスピーカーシステム」
と紹介されたSTAGEシリーズのブックシェルフスピーカー「Stage A130」。
推奨アンプ出力が20~125W、インピーダンスは6Ω、再生周波数帯域も55Hz~40kHz、能率も86㏈と申し分なし。リーズナブルでパンチ力のあるスピーカーを探しておられるならおすすめのスピーカーです。
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デザインもシックなデザインでまとまっていますし、サイズも外形寸法:190W×321H×245Dmmとコンパクトなので、リビングや寝室、書斎に置いても馴染みやすく、悪目立ちすることはありません。
「Stage A130」が「PMA-1600NE」におすすめな理由
「PMA-1600NE」にJBLのスピーカー、「Stage A130」をおすすめする一番の理由は、その低コストからは想像できないほどの全音域の解像度は高さ!
「Stage A130」はJBLの特徴でもあるバスレフ型スピーカー。バスレフ型スピーカーは驚くほどパワフルな低音を響かせてくれます。
また、低音域だけでなく、高音域もキレのあるパキッとした印象で、クリアなサウンドを響かせてくれます。
JBL「STAGE A190」
もう一つJBLブランドおすすめしたいのは、同じStageシリーズのトールボーイスピーカー「STAGE A190」です。
「STAGE A190」のスペックは推奨アンプ出力20~225W、インピーダンスは6Ω、周波数特性36Hz~40kHz、能率は91㏈と能率の高さも魅力的です。
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サイズは幅260 x 高さ1070 x 奥行390 mmと少し大きめなトールボーイスピーカーなので、配置場所はリビングルームなど、比較的広い部屋の方が圧迫感もなくおすすめです。
「STAGE A190」が「PMA-1600NE」におすすめな理由
「STAGE A190」を「PMA-1600NE」におすすめする一番の理由は、広く一定な定指向特性により、どこにいても自然な音響バランスで音楽を聴けるところ。
これはプロ用モニタースピーカーのために開発された最新のホーン技術が高域に採用されているので可能となりました。
「PMA-1600NE」をリビングに設置するなら、どこにいても同じような音響バランスで聴こえるのはポイントの高いところです。
また203㎜のウーファーがJBLお得意の低音域も見事に鳴らしてくれるので、「PMA-1600NE」から流れるハイレゾのサウンドを低音域から高音域に至るまで余すところなく鳴らしてくれます。
DALI 「OBERON1」
DALI(ダリ)はデンマークのスピーカーブランド。中でも「OBERON1」は世界中で高い評価を得ているブックシェルフスピーカーで、日本でも圧倒的な人気を誇っています。
スペックは推奨アンプ出力が25-100W、インピーダンスが6Ω、再生周波数帯域は51Hz-26kHz、能率は86㏈とまさしく「PMA-1600NE」におすすめなスピーカー。
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デザインは流行り廃れのないスタイリッシュな北欧デザイン、サイズも横幅162×高さ274×奥行234mmと置き場所にも困りません。
リビングルームのテレビサイド、寝室、少し大きいデスクであればデスクスペースにも置けるサイズです。
「OBERON1」が「PMA-1600NE」におすすめな理由
「OBERON1」を「PMA-1600NE」におすすめする一番の理由は、低音域から高音域までの音質のバランスの良さ!
曇った音の感じは一切なく、透明感のあるサウンドで、特に高音域に定評があり、聴き疲れのないオールラウンダーなスピーカーです。
映画、音楽の様々なジャンルを楽しまれたい方には、どんなソースの音楽でも豊かに表現してくれる「OBERON1」はちょうどいいスピーカーと言えます。
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また、その比較的小さなサイズや精錬されたデザインは、「PMA-1600NE」を様々なジャンルで楽しまれたい方にとって、どこにでも置きやすいという点でも使いやすいスピーカーです。
「2chだから、映画などのコンテンツは楽しめないのでは?」と思われるかもしれませんが、低域から高域までワイド表現力の高い「OBERON1」はTVの音では表現しきれない小さな効果音から、臨場感あふれる迫力のサウンドまで忠実に鳴らしてくれます。
DALI「OBERON5」
もう一つDALIから「PMA-1600NE」におすすめするスピーカーは、DALIから
究極のパフォーマー
と紹介されている「OBERON5」です。
「OBERON5」のスペックは、推奨アンプ出力が30W~150W、インピーダンスは6Ω、再生周波数帯域は39Hz~26kHz、能率は88㏈と「PMA-1600NE」にピッタリです。
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サイズは幅162mm × 高さ830mm × 奥行283mmとトールボーイ型スピーカーの中では比較的コンパクトなので、リビングルームだけでなく、寝室でも家具が少ないなら圧迫感なく置けます。
「OBERON5」が「PMA-1600NE」におすすめな理由
「OBERON5」を「PMA-1600NE」におすすめする一番の理由は、ピアノの伴奏とボーカルの帯域の表現力の高さが優秀なこと。
もちろん低音域から高音域に渡って豊かなサウンドを奏でてくれるのですが、低音域と中音域の二点は特に素晴らしい表現力を持っています。
また、「OBERON5」は広い指向性を持っているのも特徴です。一つのスポットでしかベストサウンドを楽しめないということはなく、広いスポットで楽しめます。
映画やライブを見ているとき、リビングのどこにいてもベストサウンドを聴けるのは魅力的です。高音質のライブサウンド、R&B、女性ボーカルメインの楽曲が好きな方におすすめです。
DALI「MENUET MR」
さらにDALIのブックシェルフスピーカーでおすすめしたいのは「PMA-1600NE」の多くのレビューで「良い音が鳴る」と絶賛されているスピーカー「MENUET MR」です。「OBERON1」は年齢に例えると若いスピーカーで、「MENUET MR」は中堅のスピーカーと言えるかもしれません。
スペックは推奨アンプ出力が20-100W、インピーダンスが4Ω、再生周波数帯域は59Hz – 25kHzなので、もちろんに「PMA-1600NE」ぴったりです。
「MENUET MR」のデザインは落ち着いた色を用いていて、気の質感も「OBERON1」と比べさらに高級感のある仕上がりです。見ただけで、高いスピーカーだなと思わせてくれます。
サイズは高さ 250 × 幅 150 × 奥行 230mmなので、「OBERON1」よりもさらにコンパクトですが、中身は「OBERON1」を遥かに凌ぎます。インテリアの雰囲気をグッと引き上げてくれる高級感をまとったスピーカーです。
「MENUET MR」が「PMA-1600NE」におすすめな理由
「PMA-1600NE」は前述しましたが、空間の表現力に長けたプリメインアンプです。
その特性を「MENUET MR」は特に艶のある女性ボーカルなどの中音域を中心に見事に表現してくれます。
それだけでなく、高音域も伸びがあり、聴いていて心地よく「OBERON1」よりさらに透明感があります。低音域もメインとなる60Hzあたりの音の圧も十分です。
クラシックやアコースティック、ゆったりしたサウンドが特徴の曲において本領を発揮してくれる印象です。半面、テクノ系のサウンドには不向きな印象です。
「PMA-1600NE」にはフォノイコライザーが搭載されていますので、レコードプレーヤーの音を聴きたい方にとっても「MENUET MR」はおすすめのブックシェルフスピーカーです。
TANNOY「Platinum B6」
TANNOYはイギリスで創業された90年以上の歴史をもつ老舗オーディオブランド。その中の「Platinum B6」はエントリークラスに属する「Platinum」シリーズのモデルです。
「Platinum B6」のスペックは推奨アンプ出力は20W~80W、インピーダンスは8Ω、周波数特性は50Hz – 20kHz、能率は86㏈。
サイズは幅230 × 高さ360 × 奥行235 mm。おしゃれでスタイリッシュなデザインなので、リビングルームに置いても、インテリアの雰囲気を損なうことはありません。
ブックシェルフスピーカーとしては、大きめなので、コンパクトな空間にはあまり向いていないかもしれません。
「Platinum B6」が「PMA-1600NE」におすすめな理由
「Platinum B6」を「PMA-1600NE」におすすめする一番の理由は、実際にコンサートホールで聴いているかのような音の響きとして伝え、臨場感を味わえる点。
「PMA-1600NE」から送られてくる音源を「Platinum B6」は忠実にリアルに再現してくれます。表情が豊かで聴いていて楽しいスピーカーです。
その臨場感や表情を表現しているのが、1インチのシルクドームツイーターと6.5インチのマルチファイバーペーパーコーンです。
ツイーターはスムーズな音色でボーカルや楽器を細部まで正確に表現し、ペーパーコーンは低域を柔らかく厚みのある音として表現します。
後述するB&W 「607」と対照をなすスピーカーで、ハキハキと、くっきりした印象を与えるB&W「 607」に対し、柔らかく包み込むような、情感あふれるサウンドが魅力なのが「Platinum B6」です。
TANNOY「Platinum F6」
もう一つTANNOYからおすすめしたいのは同じ「Platinum」シリーズのフロアスタンディングスピーカー「Platinum F6」です。
「Platinum F6」の推奨アンプ出力は20~150W、周波数特性は40Hz – 20kHz、インピーダンスは8Ω。能率は87dBです。
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外形寸法は幅300 × 高さ1,078 × 奥行233mmと大きめのサイズなので、比較的広いスペースに配置するのがおすすめです。
「Platinum F6」が「PMA-1600NE」におすすめな理由
「Platinum F6」を「PMA-1600NE」におすすめする一番の理由は、表現力も解像度も豊かな低音域とリアルな高音域サウンドです。
スピーカーの背部にあるバスレフと広い指向性を持つツイーターが生み出す没入感のあるサウンドはどのジャンルの音楽を再生してもその世界に引き込まれてしまいます。
ELAC「DBR 62」
次に「PMA-1600NE」におすすめしたいスピーカーはELAC「DBR 62」です。本製品は“Debutシリーズ”のうち、日本未発売の2ウェイ/ブックシェルフ型モデル「Debut B6.2」をベースとして、スピーカーエンジニアのアンドリュー・ジョーンズ氏がジュアルでレトロな外観、屈託なく気持ちよく鳴るチューンを加えたというスペシャルモデル。
「DBR 62」のスペックは推奨アンプ出力最大で120W、周波数特性は44Hz~35kHz。インピーダンスは6Ω、能率は86㏈となっています。
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「DBR 62」サイズは幅208 × 奥行275 × 高さ359mm。幅が約20㎝とスリムなので、TVの横やちょっとしたスペースにも置きやすいサイズです。また、フロントバスレフなので、設置する場所の後ろの壁との距離をあまり気にしなくて良いのも魅力です。
「DBR 62」が「PMA-1600NE」におすすめな理由
「DBR 62」を「PMA-1600NE」におすすめする一番の理由は、上位モデル“VELAシリーズ”にも採用されるウェーブ・ガイドにより可能となった、歪みがなく広いリスニングスポットをもつクリアな高音域です。
「DBR 62」のベースとなった「Debut B6.2」も非常に評価の高いエントリークラスのスピーカーですが、この「DBR 62」は剛性強化とバッフル強化よる振動対策より、「Debut B6.2」よりも全体的な音のクオリティが格段に向上しています。
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海外の「DBR 62」のレビュー記事でも触れられていますが、「DBR 62」のサウンドは耳に馴染む自然なサウンドです。そのため、激しい曲調の音よりも、ジャズやボーカルを多用しているゆったりとした曲の方が表現するのに向いています。
トップとサイドのパネルのジョイント方法を見直し、エンクロージャーの強度が格段に向上した結果、ボイスやギターなどの中音域を忠実に再現し、フォークやジャスの音を忠実に再現してくれるスピーカーとなっています。
B&W「607 S2 AE」
B&W(Bowers & Wilkins)はイギリスの企業B&W Group Ltdによって製造される高級スピーカー専業ブランド。
スペックは推奨アンプ出力は30W – 100W、インピーダンスが8Ω、再生周波数帯域は40Hz~33kHzと紹介するブックシェルフスピーカー中では一番低いHzから対応しています。
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サイズは幅165 × 高さ300 × 奥行231mm。非常に質感が高く、「607 S2 AE」を置くだけでインテリアのの雰囲気も上げてくれる高級感あふれるデザイン。コンパクトなサイズなので、置く場所を選びません。
B&W「607 S2 AE」を「PMA-1600NE」におすすめする理由
「PMA-1600NE」にB&Wのスピーカー、「607 S2 AE」をおすすめする一番の理由は、映画や音楽などジャンル問わず迫力のサウンドを届けてくれる全体的なクオリティの高さがあるからです。音の解像感が高く、精緻で厳格な描写が楽しめます。また、音切れが良くレスポンスも爽快。
ブックシェルフスピーカーでは、低音を鳴らすのが難しいと言われていますが、「607 S2 AE」はベースやバスドラムのサウンドがぼやけることなく、しっかりと描かれています。
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B&W「607 S2 AE」はどんな音も輪郭がはっきりとしたサウンドを鳴らしてくれます。好みのわかれるところですが、コーラスでもそれぞれの声がはっきり分かれて聴こえますし、高音にもハリがあります。
高音の解像度が高く、メリハリのある高音で、シンバルやハイハット、ソプラノ、エレクトロサウンドなどは聴いていて非常に楽しく感じます。また、これはB&Wのスピーカー全体の特徴ですが、スピーカーの存在が見事に消えて、アーティストが目の前にいる感覚を感じさせてくれます。
まとめ
様々な音の方向性を持つスピーカーをご紹介してきました。最後にまとめてみたいと思います。
以上の点は、実際にそれぞれのスピーカーを試聴した感覚、及び、海外を含む様々なレビュー記事を総合してまとめたものです。必ずしも、個々人の耳の感覚とは同等ではないことにご注意ください。
しかし、どのスピーカーも「PMA-1600NE」のポテンシャルを十分に発揮してくれるスピーカーなので、ご自身の好みにあったものを是非聞いてみてください。
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