スピーカーの音質を向上させるならこれ!向上方法とおすすめアイテム

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いろんなスピーカーの中から、せっかくお気に入りのスピーカーを見つけたのに、いざ家に届いて聞いてみると「あれ?こんな音?思っていたのと違う」となったことないでしょうか?

大丈夫です。きっと購入したスピーカーに問題ありません。問題なのは、スピーカーの置いてから音を再生した「時間」、そしてスピーカーの置かれている「場所」「環境」です。

そこで今回は、購入したスピーカーのポテンシャルを十分に発揮させるために「スピーカーの音質を向上させるための方法とおすすめのアイテム」をご紹介します。

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音質とは?

音質向上と言いますが、そもそも音質とは何でしょうか?

音質とは、「一般にオーディオ機器で用いられる言語で。音や声の品質を、良い悪いで表すこと。良い音質とは、原音の再現性が高く、聴感上、原音に近いと感じられるもの」

つまり、実際にライブやオーケストラの演奏をその場にいて聴いた感覚に、スピーカーから聴こえる音が近ければ近いほど音質が良いということ

音質を向上するためには

では、ライブやオーケストラなどのその場所にいるかのようにスピーカーの音質を向上させるにはどうしたらいいのでしょうか。

スピーカーの音質を向上させるためのポイントを以下の3つに分けてご説明します。

  1. 時間
  2. 場所
  3. 環境

時間

今からすぐに取り組めるスピーカーの音質を向上させるためのポイントは「時間」です。

実は、どれだけ高価なスピーカーでも、設置したその日からそのスピーカーが持つ最高の音を出してくれるわけではありません。

スピーカーの材料は、内側は電子機器、外側は木材やアルミニウム合金など様々ですが、どんなスピーカーであっても必ず「エージング」という工程にかける「時間」が必要です。

エージングとは?

エージングとは

エイジング(aging、ageing、エージング)は、一般には「経時」(時を経る)という意味である。電気製品の場合には新品が安定動作するまで動作させることを意味する。

スピーカーも電気製品ですので、発生する音にスピーカー自体を慣れさせる必要があり、外側の木材やアルミニウム合金であっても音にスピーカーを馴染ませる必要があります。その工程をエージングといいます。

スピーカーの場合、音楽を流している時間=エージングになります。

エージングの効果

エージングによってスピーカーの音質はガラッと向上します。スピーカーのスペックにもよりますが、以下のような変化が起こります。

・高音・・・シャンシャンと軽く不鮮明だったものが、シンバルやハイハット、バイオリンやハイトーンボイスなどの高音域の音が鮮明に聴こえる。
・中音・・・ボーカルの声の奥行きや表現力が増し、全体的な音の広がりも豊かになる。
・低音・・・ぼやけていたベースサウンドに輪郭が生まれ、どの弦を弾いているのかをイメージできるほどに。また、バスドラムの響きがより強調されたり、ピアノやオルガンの低音域もしっかりと聴こえるようになり、全体の音質が底上げされる効果も。

どれくらいエージングすればいいのか?

ノイズ

では、実際にどれくらいエージングする時間をかければいいのでしょうか?

実は、この時間は明確に決まっていません。鳴らしている時間は人ぞれぞれですし、環境も違いますが、今までの経験を基に、おすすめな方法とどのくらいの時間をかければ良いかご紹介します。

おすすめのエージングの方法と時間

もちろんスピーカーからの音をずっと家で聴くわけにもいきません。そもそもエージングというのは、スピーカーが通電していて、音が出ていれば問題ありません。その場にいなくてもいいですし、毎回大きな音でいろんなジャンルを聴く必要は無いのです。

そこで、おすすめのエージングの方法は、家にいて音楽を聴いていない時、また家にいない時でも、BGMにも満たない小さなボリュームで音を流し続け、実際に聴く時にはボリュームを回して聴くことです。これで、エージングの効果は十分発揮されます。

問題の時間ですが、私が今まで聴いてきた10数セットほどのスピーカーで確認したところ、この方法で、1日約8時間、それを20日も経たずに聴感上の変化は感じれるようになりました。

方法:家にいない時でも、ほとんど聞こえないぐらいの小さなボリュームで流し続け、聴く時だけボリュームを回す。
時間:8時間×20日=160時間ほど。※
※聴感上の変化は、個体差、個人差がありますので、一つの基準としてお考えください。

場所

次にスピーカーの音質向上のために取り組むためのポイントは「場所」です。

つまり、どこにスピーカーを配置し、どこで聴くかということ。

そこで重要なキーワードとなるのが、オーディオの基本中の基本「ゾーニング」です。

ゾーニングとは?

「ゾーニング」という言葉が頻繁に用いられるのは、住宅、店舗、病院などで用途に応じてレイアウトを設定する場合ですが、似たような意味でオーディオでも用いられる言葉です。

「ゾーニング」の直接的な意味は「区分し、区画にすること、制限すること」などの意味があります。オーディオで用いられる場合のゾーニングの意味は「それぞれの役割に応じた正しい場所に配置すること」です。

ゾーニングの効果

オーディオの場合、「スピーカー」「アンプ」「プレーヤー」などいろんな役割を担う電子機器があるので、役割に応じて正しく「ゾーニング」することで、音質が飛躍的に向上します。

ここではスピーカーの「ゾーニング」について説明しますが、一般に「ゾーニング」していないと以下のような音質に悪い影響を与える状況が起きる可能性があります。

・ボーカルの歌声が左右どちらかに偏って聴こえる。
・低音域が二重に聴こえ、低音がぼやける。
・音に一体感がなく、バラバラに聴こえる。
・音楽を聴いているのに不快感を感じる。
・音が不鮮明になる。

スピーカーを「ゾーニング」することで、音質を向上させる効果は以下の通りです。

・ボーカルの歌声が目の前で歌っているように感じる。
・低音域が一定で聴こえるようになり、低音の輪郭がクリアになる。
・音に一体感が生まれ、演奏者をイメージできる。
・原音により近い状況の音を聴くことができる。
・音の解像度が全体的に上昇する。

ゾーニングの方法

ゾーニングのポイントは「正しいリスニングポジション」「正しいスピーカーの配置場所」です。

正しいリスニングポジションで聴く

 

ゾーニングは聴く側にも必要です。スピーカーを二等辺三角形の2点として、その三角形の頂点が正しいリスニングポジションです。

この時、スピーカーの角度を内側(自分の側)へ少しずつ傾けながら、音の広がりや音像定位※がベストな場所を探してください。これだけで、音質は大きく変化します。

※音像定位とは、ボーカルや楽器がどこにいてどこで演奏しているかイメージでき、立体的なサウンドで聴こえること。

スピーカーの正しい位置に配置する

スピーカーから出てくる音は、前面にあるツイーターやウーハーだけではありません。実は、スピーカーの箱から全方向へ小さいながらに音は出ています。

そのため、間違った場所にスピーカーを配置すると、いくらリスニングポジションが正しくても、箱から出ている音の波が壁などに当たり反射し、残響音を引き起こして、音質が悪くなってしまいます。

よくある間違ったスピーカーの配置場所

スピーカーがテレビの真横。壁に密着している。
スピーカーの側面から出る音がテレビ画面や壁に反射し、残響音を発生させ、音質を悪化させる原因となります。特に低音は遅れてくるため、ぼやっとした低音になります。
スピーカーの左右の空間のバランスが悪い。
音の反射の差が生じるために、聴こえてくる音がスピーカーとスピーカーの中心ではなく、左右どちらかに偏った音になってしまい音質は悪化します。
スピーカーが床に直接置かれている。(主にブックシェルフスピーカー)
ブックシェルフスピーカーを床に直置きは最も悪い配置です。床との距離が近くなり残響音も増大します。また、リスニングポジションとも全くマッチしないので不適切です。
音質を向上させるための正しいスピーカーの配置
テレビ・壁から離して設置
テレビや壁など、インテリアからは最低でも20㎝は離して配置するようにしてください。これだけで反射が減り、残響音も減るため音質は向上します。
左右の空間のバランスを均一に
20㎝以上離せばいいからと言っても、一方のスピーカーは壁から90㎝、もう一方は30㎝とアンバランスに配置しては、意味がありません。メジャーで壁からの距離を測り、均一に設置することで、音質は向上します。
スピーカースタンドを利用する
スピーカーがTVボードに乗り切らない場合は、スピーカースタンドを利用することで問題を解決できます。
スピーカースタンドは利用するだけでも、音質が向上しますのでおすすめのアイテムです。
おすすめのスピーカースタンド

比較的リーズナブルでおすすめなスピーカースタンドは「HAYAMI」のスピーカースタンドです。

デスクやTVボードの上で使用するなら「HAMILeX NX-B300S」

ゆったりとしたソファの高さにベストマッチ「HAMILeX NX-B300」

リビングやリスニングルームに最適な高さ「HAMILeX NX-B300T」

高価になりますが、使うだけで飛躍的に音質が向上するスピーカースタンドなら、KRYNAスピーカースタンド「Stage Ⅱ」がおすすめです。

音質を向上することに力を注ぎ開発されたKRYNA「StageⅡ」は、スピーカーがもつ最高のポテンシャルを引き出してくれます。

KRYNA「StageⅡ」について詳しくはこちら👇

音が良くなる!KRYNAスピーカースタンド「Stage Ⅱ」

環境

 

エージングが終わり、ゾーニングをしても、スピーカーまわりの環境が悪ければ、ここまでのプロセスも意味がなくなってしまいます。

そこで、最後にご紹介する音質を向上させるためのポイントは「環境」です。

掃除をして「環境」を整える

リビング、寝室、書斎、どこにオーディオ機器を置いていても、大前提なのは、その場所の掃除。スピーカーなどのオーディオ機器は埃や湿気などに弱い精密機器だということをいつも意識しましょう。

埃などがスピーカーのツイーターやウーハー部分に付着すると、音質の劣化につながる。
スピーカーの前に色々なものが散乱していると、スピーカーからの音の波形が乱れて、本来の音を楽しむことはできず、音質は悪化します。
湿度が高いと精密機器が劣化しやすく、音質の悪化や故障の原因になる。

吸音材を使用して「環境」を整える

オーディオが配置されている部屋が狭かったり、生活同線などでスピーカーを均一に配置できないために、理想的な場所に配置ができず、壁との距離が20㎝以下になる場合もあります。

その場合、「場所」はそのままに「環境」をスピーカーに合わせ、スピーカーの音質を向上させるためにおすすめなアイテムが「吸音材」です。また、ベストな「場所」に配置している場合でも「吸音材」は音質をさらに向上させるのに有用なアイテムです。

おすすめな吸音材「ミニソネックス」

おすすめの吸音材が東京防音の軽量吸音材の「ミニソネックス」です。この吸音材は非常に軽いため、上の図のように壁に両面テープで貼り付けることができます。

賃貸などの理由で、壁紙に直接貼り付けることができない場合などは、養生テープやマスキングテープなどを先に貼り付け、その上に両面テープを使用することで、壁紙の損傷を防ぎやすくなります。※注

※注:ただし、確実に損傷を防げるものではありません。壁紙の材質によっては、養生テープでも壁紙が損傷することや、粘着力が足らないこともありますので、材質を必ず確認し、自己責任で判断してください。
吸音材「ミニソネックス」の効果

ミニソネックスは特殊ウレタンフォームをくさび状に成形したことにより、表面積が2.5倍に拡大し中音域から高音域まで固有のくせを持たず、スムーズに不要な音を取り除く理想的な吸音材です。
スピーカーの近くや裏側に配して、中音域から高音域までの不要な音を取り除くのが主な使用法です。
アコースティックサウンドからダイナミックサウンドまでクリアーに再現し、中高音のキンキンした感じや中低音のモヤつきを防ぐことで、理想的な音響空間をつくります。

出典:東京防音株式会社

実際に使用してみると、音質の劇的な変化に驚きます。幾人かのオーディオに関心のない方に「ミニソネックス」を設置しない設置するとで聴き比べてもらった時のコメントをご紹介します。

「設置した方が、断然に聴こえてくる音の心地良さが違う」 20代女性
「高い音がうるさかったのがスッキリした」 30代男性
「つける前は曇っていた感じがしたけど、付けた後は晴れたみたいにキレイになった」 60代女性
「吸音材をつけていない時の音を聴きたくない」 40代男性
吸音材「ミニソネックス」を貼り付ける場所
  • スピーカー側面、背面が壁に近い場所の壁側。
  • 音像が寄っている側の壁や床。
  • 防音のために部屋の壁全面。
  • TVのサイドにスピーカーがある場合はTV画面の下
  • 壁の凹凸部分

他にも、リスニングポジションから音の確認を繰り返して、いろんなところに試験的に設置してみることで、自分の聴感に合わせた最高の音質を探してみてください。

まとめ

 

音質の向上のポイントとして「時間」と「場所」と「環境」に焦点を当ててご説明してきました。どのポイントも音質向上には不可欠です。また、オーディオの音質向上のためにいろいろ自分なりに工夫するのも「オーディオを楽しむ」ことでもあります。

確かに、時間も手間もかかることかもしれませんが、このポイント全てを実践することが、オーディオをより良い音質で楽しむことにつながります。是非、実践してみてください。

コメント

  1. […] […]

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