
YAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」
どっちが自分に合うサウンドバーなのかな?
販売価格も近く、別筐体でサブウーファーが付属しているサウンドバーYAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」。
共通点が多く、どちらのサウンドバーが自分に合うのか悩んでおられる方も多いと思います。
そこで今回は、YAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」を徹底比較!
機能や音質を比較、どんな人にYAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」どちらのサウンドバーがおすすめなのか徹底比較レビューしていきたいと思います。


YAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」の実売価格を比較
2023年8月時点 | YAMAHA「SR-B40A」 | DENON「DHT-S517」 |
発売日 | 2023年8月 | 2022年1月 |
実売価格 | ¥46,000~ | ¥44,778~ |
発売日から1年半以上経過しているDENON「DHT-S517」の方が実売価格が安くなっていますが、DENON「DHT-S517」は発売当初6万近くで販売されていたサウンドバーでした。
それに対し2023年8月に発売されたYAMAHA「SR-B40A」は初値が50,600円で2023年8月半ばの時点で46,000円となっています。
価格の推移や実売価格だけを比較すると、もともと6万近くと高いサウンドバーのDENON「DHT-S517」の方が安く手に入れることができるのでお得感があります。
YAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」の機能を比較

by:https://jp.yamaha.com/
では、ここからYAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」の機能を比較していきましょう。
YAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」のどちらを選ぶべきかの参考となる機能を表にまとめてみました。
YAMAHA「SR-B40A」 | DENON「DHT-S517」 | |
サラウンド再生 | 7.1ch | 3.1.2ch |
サラウンド最大出力 | 100W | 非公開 |
サブウーファー出力 | 100W | 非公開 |
4Kパススルー | × | 〇 |
Dolby Atmos | 〇 | 〇 |
HDR対応 | × | 〇 |
ARC/eARC | 〇 | 〇 |
HDMI端子 | 出力端子×1 | 入力端子×1 出力端子×1 |
サウンドモード | 4(STEREO・STANDARD・MOVIE・GAME) | 4(MOVIE・NIGHT・MUSIC・PURE) |
幅x高さx奥行 | サウンドバー:910x68x133 mm サブウーファー:194x419x407 mm | サウンドバー:1050x60x95 mm サブウーハー:172x370x290 mm |
重量 | サウンドバー:2.9 kg サブウーファー:8.1 kg | サウンドバー:2.5 kg サブウーハー:4.3 kg |
この表をもとにさらに細かくYAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」の機能を比較レビューしていきます。
YAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」のスピーカーチャンネル構成を比較
YAMAHA「SR-B40A」 | DENON「DHT-S517」 | |
チャンネル構成 | 7.1ch(バーチャル構成) | 3.1.2ch(一部バーチャル) |
YAMAHA「SR-B40A」は7.1ch(バーチャル構成)、DENON「DHT-S517」は3.1.2chのスピーカーチャンネル構成となっています。
2つのサウンドバーのスピーカーチャンネル構成の違いを見てみましょう。
- YAMAHA「SR-B40A」は最大7.1chまでバーチャル再生。

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YAMAHA「SR-B40A」には左右チャンネル用に4.6cmのフルレンジを各2基、2.5cmツイーターを各1基、別筐体のサブウーファー×1のスピーカーが搭載されています。
YAMAHAのサウンド技術で重視している「True sound」※とDolby Dolby Atmosを組み合わせ、音のデータを一旦デコードした後にバーチャル処理を加えて最大7.1chに変換し、リアルで多次元的なバーチャルサラウンド再生します。
YAMAHA「SR-B40A」はプロ用レコーディング機材の製造やコンサートホールの音響設計なども手掛けるYAMAHAならではの音作りとリアルなサラウンドが魅力です。
※「アーティストが込めた想いをありのままに表現し、聴く人の感情を動かす音」の意味で用いられています。

- DENON「DHT-S517」は3.1.2ch(左右の広がりはバーチャル)

by:https://www.denon.jp/
DENON「DHT-S517」は、フロントL/R:25mmツイーター×2、120mm×40mmミッドレンジ×2
センター:25mmフルレンジ、別筐体のサブウーファー×1のスピーカーによる3.1.2ch構成。
DENON「DHT-S517」の魅力は天井向けに設置されているイネーブルドスピーカーによって天井へ音を向け、音を跳ね返らせて上からリアルな音を鳴らし、上下のリアルサラウンドを実現している点。
ただし左右方向へはバーチャル処理による再生で音の反射は利用していません。

YAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」のHDMI機能を比較
YAMAHA「SR-B40A」 | DENON「DHT-S517」 | |
4Kパススルー | × | 〇 |
HDR対応 | × | 〇 |
ARC/eARC | 〇 | 〇 |
HDMI端子 | 出力端子×1 | 入力端子×1 出力端子×1 |
YAMAHA「SR-B40A」のHDMI端子は出力端子のみを装備。シンプルなつくりなのでサウンドバーを初めて買う方にも使いやすいのが魅力です。
しかし、出力端子のみなのでPS5などのゲーム機、Blu-rayプレーヤーなどの外部機器をサウンドバーに接続して、そこからテレビへ映像をパススルーすることはできません。
それに対しDENON「DHT-S517」はHDMI端子が入出力端子が共にあるので、外部機器を接続しテレビへパススルーできます。
また、HDR機能や4Kにも対応しているのでより良い音質でゲームや映画の音を楽しみたい場合はDENON「DHT-S517」の方がおすすめです。
YAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」のサウンドモードを比較
YAMAHA「SR-B40A」 | DENON「DHT-S517」 | |
サウンドモード | 4(STEREO・STANDARD・MOVIE・GAME) | 4(MOVIE・NIGHT・MUSIC・PURE) |
YAMAHA「SR-B40A」、DENON「DHT-S517」共に4つのサウンドモードが搭載されています。
それぞれのサウンドモードがどういったものか比較してみましょう。
YAMAHA「SR-B40A」 | DENON「DHT-S517」 | ||
モード名 | 説明 | モード名 | 説明 |
STEREO | 音楽の再生に適しています。 | NIGHT | 小音量時にダイナミックレンジ(静かな音と大きな音のレベル差)を圧縮して聞きやすくします。 |
STANDARD | スポーツ中継などのテレビ番組に適したサラウンド再生用のサウンドモードです。 広がりのある音場を再現しつつ、人の声の音像を強調し、聴きとりやすい声を実現します。 | MUSIC | 広く包み込むような音場のサウンド。音楽ソースの再生に適しています。 |
MOVIE | 映画に適したサラウンド再生用のサウンドモードです。 包み込まれるようなサウンドの空間を演出します。※ | MOVIE | 映画館のような臨場感あふれるサウンド。 |
GAME | ゲームに適したサラウンド再生用のサウンドモードです。個々の効果音の定位を正確に再現し、強調することで、没入感の高いゲーム体験を実現します。 | PURE | 原音に忠実な高音質サウンド。 |
※リモコンのMOVIEボタンを5秒以上押し続けると、下記の2つの設定変更がさらに可能となります。
1:ヤマハが設計した理想的なサウンド特性です。
2:Dolby Atmosデコーダー向けのサウンド特性です。
YAMAHA「SR-B40A」には、さらに「クリアボイス」と呼ばれる音量を上げなくても再生音の中の人の声が聞き取りやすくなる機能や、「バスエクステンション」という低音部の音像をサウンドのバランスを崩さずに増強する機能もあります。


YAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」のサイズと重量を比較。
YAMAHA「SR-B40A」 | DENON「DHT-S517」 | |
幅x高さx奥行 | サウンドバー:910x68x133 mm サブウーファー:194x419x407 mm | サウンドバー:1050x60x95 mm サブウーハー:172x370x290 mm |
重量 | サウンドバー:2.9 kg サブウーファー:8.1 kg | サウンドバー:2.5 kg サブウーハー:4.3 kg |
サウンドバー本体の大きさはYAMAHA「SR-B40A」の方がDENON「DHT-S517」より幅が10㎝小さく、奥行は約4㎝大きいという差がありました。
サウンドバーの置き場所は幅よりも奥行がない場合が多いので、奥行が大きいYAMAHA「SR-B40A」を選択される方は、置き場所のサイズを正確に測ることをおすすめします。
また付属のサブウーファーは、YAMAHA「SR-B40A」の方が全体的に大きいため置き場所を選定するのが難しいかもしれません。
サウンドバーの置き場所に関してはこちら↓

YAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」の音質を比較。
・YAMAHA「SR-B40A」の音質。
Fire Tv Stickを接続したテレビにYAMAHA「SR-B40A」を接続し、サウンドモードを「STEREO」にしAmazon musicで米津玄氏の「地球儀」を試聴。
音場の広がりはそこまで広がらないものの、ボーカルの声が全面的に押し出されるので奥行きも生まれ、臨場感が増します。それぞれの楽器の音もちゃんと分けて聞こえます。
サブウーファーがあるので、サウンドバー側の中高音域に余裕が生まれていることもあり、途中ベースサウンドが入ってきてもサウンドの輪郭が崩れることなく聞くことができます。
高音域は良い意味でYAMAHAらしいくっきりとした高音でした。
次にサウンドモードを「MOVIE」にして、「トップガン マーヴェリック」を視聴。
戦闘機の発進シーンや峡谷でのドッグファイトなど重低音やセリフなど様々な音が入り乱れるシーンでも、自分を中心に左右へ音が広がり、映像に合わせた音の動きも見事に表現されています。
「クリアボイス」をオンにすることでどんなシーンでもセリフが聞きやすくなるも嬉しいポイント。
また「バスエクステンション」の機能により、映画の迫力を簡単に増すことのできるのもYAMAHA「SR-B40A」魅力です。
実際の映画館のサウンドと同等のものを期待してはいけませんが、自宅で十分に映画を楽しめる音となっています。

・DENON「DHT-S517」の音質。
こちらもFire Tv Stickを接続したテレビにDENON「DHT-S517」を接続し、サウンドモードを「MUSIC」にしAmazon musicで米津玄氏の「地球儀」を試聴。
ボーカルの声に厚みがあり、ボーカルを立体的にとらえることができます。
高音域は抜けが良く、ピアノの高音もスゥーっと流れるように聞こえ、穏やかな旋律を聞くことができます。低音に関してもボヤっとした低音ではなく、輪郭のある低音で聞き心地のよい音でした。
全体的に音のバランスが良く高音質な印象です。

画像はイメージです。
映画も同様に「トップガン マーヴェリック」を視聴。
映画に関してはDENON「DHT-S517」の上部にあるイネーブルドスピーカーの働きが大きく、リアルな上からのサウンドの存在感はDENON「DHT-S517」の方が優位と言えます。
戦闘機が渓谷で左右にロールするシーンも見事にサラウンド再生されており、迫力満点でした。
また、サブウーファーがフロントにユニットを備えていることもあってか、重低音も感じやすい点も良かったです。

YAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」それぞれどんな人におすすめ?
では、最後にYAMAHA「SR-B40A」とDENON「DHT-S517」それぞれどんな人におすすめなのかまとめてみましょう。

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・YAMAHA「SR-B40A」がおすすめな人。
1.機能がシンプルでテレビに繋げるだけが良い人。
2.ドラマや映画のセリフの明瞭さを求める人。
3.YAS-109やSR-C20Aなどを所持していてYAMAHAのサウンドバーでグレードアップしたい人。
4.サウンドバーに外部機器を接続することはない人。


by:https://www.denon.jp/
・DENON「DHT-S517」がおすすめな人。
1.音質にこだわりのある人。こだわっていきたい人。
2.サウンドバーにPS5やBlu-rayプレーヤーなど4K機器を接続する方。
3.サブウーファーはできるだけコンパクトな方が良い人。
4.サウンドバーで音楽も高音質で聞きたい方。

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